・・・
どうしただ?
今日、銀行に行ってな
おう
お金、引き下ろしたんだども・・
だども?
あまりの残高の少なさにがっかりしただよ
ああ・・
働けど働けど、貧乏なままだべ
・・・
兄さん方、相変わらずやなぁ
もっと、お金が欲しいだよ
お金があるほど、安心だべ
確かにそうね
兄さん方みたいに悩んでる人、きっと多いな
多いだよ、絶対!
それらは「持っていない」「持てない」という悩みね
んだな
「持っていない」へのこだわり
それ、ひとまず横に置いといてな
は?
代わりに、今持っているもののありがたみ
それを、もう少し考えてみて
ありがたみ・・
だか
ああ、一応言っておくけど
という意味じゃないで
例えば、お金がないなら「お金がない」ことに意識を向けない
代わりに「健康である」とか持っているものに意識を向ける
今あるものを改めてよく考えて、その真の価値を知る
そうすれば、感謝の気持ちが生まれるで
確かに、住む家があるってのは日本じゃ常識だども・・
そうじゃないとこもあるだよな
仕事が終わって家に帰れば、風呂に入れるし
ご飯食べて、布団で寝れるべ
「お金がないない」言ってたら、それを忘れてしまうだな
んだ
そやろ
持っていないものを
なんて嘆いていると、人生をムダにしてしまうわ
今、兄さん方が持っているもの
それを、当たり前と軽く考えないこと
ありがたみを認識しなおす努力をすべきや
例えば、健康な体
何事もなく生きていれば、健康であるのは当たり前
手足が動くのは当たり前だし、
目が見える、口からご飯を食べられるのも当たり前
だけど、事故で体の一部を失ったら?
ぞっとするべ・・
失った体のありがたみ、分かるやろ?
おう
大切なのは、
健康なときに、健康であることのありがたみを知ること
持っているものの良さを深く理解して感謝する
そうすれば、自分がどれだけ恵まれているか
それを実感できるだな
そや
「ない」ものに意識を向けていては自分が辛いだけ
木陰の心地よさ
小鳥のさえずり
風にそよぐ稲穂
そういった自然の美しさを見逃してしまう
それは、嫌だべ
やから、いま兄さん方が持っているもの
そのありがたみを、この機会によく考えてみて