うちの職場の上司が、会社を辞めたべ
なしてだ?
精神的に、ちょっとな
何があっただ?
おらも、詳しくは知らないだども・・
俗に言う「出世争い」だべ
ああ・・
おらみたいなペーペーには、分からない世界があるだよ
怖いだな
体壊してまで、競争したくないべ
兄さんとこでも競争、あるんやな
おらは、関わらないだよ
それがいいわ
競争なぁ・・
競争は、求める心から始まるで
求める心?
何かを欲しがることやよ
欲しい対象、たいてい数に限りがあるわね
やから、奪い合いが始まる
んだな
それが競争の始まり
勝てば、目的のものを手に入れる
負ければ、悔しい思いをする
なら、勝てばいいかというと・・
話は、そう単純じゃないわ
争いに勝っても、人は満足しない
人には、欲があるからな
その次が、欲しくなるの
きりがないべ
やよな
だから、
競争という現実に、どう向き合うか?
それを考えるのが、大切になるわ
3つの選択肢があるで
①競争に参加する
②競争から降りる
③「勝つ」以外の心がけを持って、競争に参加する
人は、なぜ競争をするのか
なんでやと思う?
やっぱり、勝ちたいからだべ
そうね
じゃあ、なぜ勝ちたいと思うのかしら?
なんでだべ?
心に促されるからよ
心に?
競争の正体は、妄想や
心の促しに過ぎないわ
よく分からんべ
そうね・・
例えば、兄さんが道を歩いている
後ろから、人に追い越された
どう思う?
追い越し返そうと思うべ
おめえは、また・・
じゃあ・・
兄さんが、お店に林檎を買いに行った
1つだけ、めっちゃ美味しそうな林檎がある
どうする?
その林檎を、ゲットだべ
・・・
どちらも、人との競争ね
だな
なぜ兄さんは、
「追い越し返そう」
って、思った?
なぜ兄さんは、
「林檎をゲット」
なんて、思ったのかしら?
せかされた感じ・・だべ
そやな
それが、心の声よ
心の声に促された
だから、追い越し返そうと思ったし
林檎を早とこ、カゴに入れようとしたんやな
言われてみれば、そうだべ
こんな感じで
人と競争するのは、心が促すからなの
兄さんの意思で、競争してるわけじゃないんよ
ホントのところ、人と争いたくないでしょ?
んだ
競争なんて、しないほうが楽だべ
なら、心の声には気をつけないとな
自分の心を、よく見ることが大切
はっきりと、
「負けたくない」
「勝ちたい」
と、言葉になるとは限らないわ
落ち着かなくなる
ムッとする
なんて場合もある
これらは、心に促されてるサインかもしれん
まずは、気づくこと
そうすれば、無自覚に争わなくて済むだな
そや
競争するのは、心の促しがあるから
心の促しに気づいて、抜け出すのが大切や
どう生きるかは、自分で決められるわ
実はな、兄さん
生きるのが楽になる心がけがあるの
知りたいか?
もちろんだ
それは「慈・悲・喜・捨」の心がけよ
①慈(じ):相手の幸せを願う心
家族が幸せであってほしい
友人、知人が健康であってほしい
そんな感じで、人の幸せを願う心
それが「慈」の心
相手の幸せを願う心からは、
「貢献したい」
「役に立てれば良し」
という思いが生まれる
つまり、世の中を良くする心がけや
②悲(ひ):相手の苦しみ、悲しみを理解する心
戦争で家族を失った人を見るとつらいな
つらいべ
災害に遭って、泣いている人がいたら・・
手助けしたくなるだよ
それは、相手の苦しみが理解できるから
相手の悲しみが分かるからや
それが「悲」の心
「悲」の心からは、
「相手を苦しめない」
「損害を与えてはいけない」
という、自戒が生まれるわ
③喜(き):相手の喜びを理解する心
宝くじを当てて「ひゃっほー」な友人
試験に合格して、ガッツポーズの同僚
そんな人見て、どう思う?
羨ましいけど、おらも嬉しくなるだ
やっぱり、人の笑顔はいいべ
そやろ
人の喜びが分かる心
それが「喜」の心や
「喜」の心からは、
「相手の喜ぶ顔が見たい」
なんて、おもてなしの心が生まれるわ
④捨(しゃ):手放す心、反応しない心
人から悪口言われた
けど、反応して感情的にならない
過去に、お金を騙し取られた
その怒りを手放す
それが「捨」の心
おそらく、これが一番難しいやろな
だよ
人には執着する心があるから・・
どうしても
ってなってしまう
でも、想像してみてや
その執着を手放せたら、どうや?
とても楽になるわね
んだな
まずは、自分の心に気づく
怒りがあるなら、それを認める
そこから始めるといいで
「どうして、人と張り合うんだろう・・」
「もう競争なんてしたくない・・」
「生きるのがつらい・・」
そんな人は、
①心を観察して、反応に気づく
②自分を苦しめる心の促しには従わない
③慈悲喜捨の心がけで生きる
この3つを意識してみてや
今は、いろいろ便利になったな
ネットが発達して、知りたいことがすぐに分かるだ
買い物も、家でできるべ
ホテルの予約もできるし
チケットも取れる
だけど、生きるのは楽じゃない
んだな
悩みが尽きないだよ
やから、苦しみを減らす生き方をする
それが、一番な
悩んでるのは、自分ばかりじゃない
あそこで、信号待ちをしている人
今、目の前を通り過ぎた人
みんな、何かしらの悩みを抱えているわ
抱えながらも、頑張って生きてるんよ
それが分かると、苦しさは和らぐ
「悲」の心だな
そや
何だか、生きるのがつらい
そんなときは
4つの心がけを思い出すだよ
ムダな競争心をなくせるでな
今より、ずっと楽に生きられるようになるわ
相手に勝とうとするより、「慈悲喜捨」の心で生きる
それが大切や
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