昨日、YouTube見ただよ
スサノ
どんなのがあっただ?
スクナ
日本と韓国を比較した動画があっただな
スサノ
どんな内容だべ?
スクナ
ドイツの女性の体験談だべ
スサノ
その女性が、まだ幼い頃
両親に連れられて京都へ
「うわぁ・・」
歴史ある町並みに、きれいな芸姑さん
初めて見る光景
女の子は、大はしゃぎ
「そろそろ、次に行ってみようか」
両親に手を引かれて駅へ
電車に乗った女の子、人の多さにびっくりする
「なんて、人の多さなの」
人に押されるんじゃないかと、とても不安
人でギュウギュウの電車の中
「あれ?」
気がつくと自分の周りの空間に少しだけ余裕がある
みんなが外国の女の子のために開けてくれたのだ
見上げると、スーツ姿のおっちゃんと目があった
おっちゃん、女の子にニコっと笑いかける
優しいな、そのおっちゃん
スクナ
その女性、日本が好きになるだよ
スサノ
ネットで日本の写真や動画を見てな
スサノ
他のアジアの国にも、行きたくなるだ
スサノ
興味が湧いただか
スクナ
大学生のころ、日本に留学することが決まってな
スサノ
留学の前に、韓国に友人と旅行するだよ
スサノ
期待でワクワクだか
スクナ
京都の思い出があるからな
スサノ
だどもなぁ・・
スサノ
どうしただ?
スクナ
街には、ゴミがポイ捨て
それを目にして、ちょこっとガッカリ
料理は辛いものばかりで、口に合わない
人に道を聞いたら、みんな警戒していい顔はしない
「・・・」
移動しようと、友人とバスに乗ろうとしたら
「わっ」
どっと人が押し寄せてきて、バスに乗れずじまい
呆然と、走り去るバスを見送る彼女と友人
裏切られた思いで、悲しくなったとさ
で、日本に留学する日を迎えるだ
スサノ
警戒するな
スクナ
日本も同じじゃないかってな
スサノ
ところがどっこいだべ
スサノ
町並みは綺麗、人は親切
話しかけても、嫌な顔をする人は1人もいない
「来てよかった」
安心する女性
そんなある日、あるカフェのパンケーキが美味しいとの噂を耳にする
「食べたい!」
さっそく友人と2人で、カフェへお出かけ
ところが、さすがに人気のお店
人がいっぱい並んでいる
「がんばって、待とうか」
友人と、時々おしゃべり
カフェからは、美味しそうな香り
期待しながら、待っていたのだが・・
「申し訳ございません」
「パンケーキの材料がなくなってしまいました」
店員さんが出てきて、並んでいた彼女らに頭を下げる
「・・・」
がっかりの彼女と友人
しかし、店員さんの悲しげな顔を見ると文句も言えない
「帰ろうか」
諦めて帰ろうとしたそのとき
「あの・・」
声をかけてきたのは、同年代の2人の女の子
「よかったら、私たちの代わりに」
なんと、順番を譲ってくれるのだとか
「私たち、近くに住んでいるんです」
「だから、いつでも来れるの」
「遠慮しないで、食べていってください」
パンケーキ食べられただか?
スクナ
もちろんだべ
スサノ
期待通り美味しかっただよ
スサノ
忘れられない思い出になるだな
スクナ
彼女、日本が大好きになるだよ
スサノ
その後、ドイツに帰国した彼女
「また、日本に行こう」
そのためのお金を働きながら貯めているのだとか
感動の内容だべ
スクナ
んだな
スサノ
だども、話でき過ぎでねえか?
スクナ
やっぱり、そう思うよな
スサノ
おらも聞いてて、ホントかなって思っただよ
スサノ
日本のいいとこ紹介する動画だで、そこは仕方ない
スクナ
だども、隣の国と比べなくてもいいべ?
スクナ
だよな
スサノ
日本を良く言いたいのは分かるだよ
スクナ
だども、そのために他を悪く言うのはな
スクナ
よそと比べる必要ないべ
スサノ
日本のいいとこだけを語って欲しいだよ
スクナ
その方が、スッキリするだな
スサノ
まあ、それはともかく
スクナ
外国からやって来た人に
スクナ
と思える国にしたいだよな
スクナ
んだ
スサノ
おらたちも、できることするべ
スサノ
んで、外国の人に驚いてもらうだか
スクナ