今日から8月だべ
月日が立つのは、早いだな
ちょっと前まで、寒さに震えてたのに・・
今は、暑さにうんざりしてるだ
だども、やっぱり夏はいいべ
草木に勢いがあって、おらは好きだよ
まさに、葉月って感じだべ
和風月名やな
風流よね
兄さん、よう知っとるな
いや、全部は知らないだよ
けど実はな、兄さん
「葉月」のもとは「葉落ち月」なんて言われているの
はおちづき?
葉っぱが、落ちる月だか?
旧暦の8月は、新暦では9月に当たるからな
昔なら、葉月に木の葉が落ち始めてたのね
葉っぱが生い茂るから「葉月」・・
じゃなかっただな
「初雁月」が転じて「葉月」になった
という説もあるわ
シベリアから雁がやって来る月ってことやよ
いろんな説があるだな
勉強になっただよ
せっかくやし、他の和風月も見とこか?
めんどいから、いいべ
まあ、そんなこと言わんといて
聞くだけでも聞いて・・
またな、姉さん
・・・
正月に家族や親戚が集まって睦みあう月
「睦みあう」は仲良くするの意味な
衣更着
まだ寒くて衣を更に着る月
旧暦の2月は、新暦の3月から4月
まだまだ寒い季節や
木草弥生い茂る月
草木が弥(ますます)おい茂る月
「弥」には、「いよいよ」「ますます」の意味があるのよ
卯の花が咲く月
「卯月に咲く花だから卯の花だ」
なんて説もあるんやけど・・
深く突っ込まないほうがいいわね
十二支の4番目が卯やから「卯月」とも言われとるで
早苗を植える月
早苗とは若い苗
田んぼに植える直前の、ちっさい稲の苗やよ
「さなへつき」を短くして「さつき」ね
水の月
田植えが終わって田んぼに水を張る月
水無月の「無」は「の」を意味するで
だから、水無月で「水の月」
文を広げて晒す月
稲の穂が含む月
文被月が短くなって文月な
文被月は「文を広げて、さらす月」
七夕に、詩歌を書いたり書物を夜風にさらしたりする風習があった
なんて、言われとるで
木の葉が落ちる月
木の葉が紅葉して落ちる月ね
「葉落ち月」から「葉月」な
夜長月
秋の夜長の月ね
「夜長月」を略して「長月」な
神の月
各地の神々が留守になる月
「無」は「の」意味で「神の月」
6月の水無月と一緒やよ
全国の神様が会議で出雲に集まるから、出雲以外に神様がいなくなる
だから「神無月」とも言われているわ
ちなみに、神様が集まる出雲は「神在月」な
霜の降る月
文字通り、霜が降る月やよ
僧侶が仏事で走り回る月?
師(僧侶)が走り回る忙しい月だから「師走」
なんて言われているけど・・
平安時代には、語源が分からなくなってたんやと
なら、坊さんが走り回る月でいいんでねえか?
兄さん、おったんか
やっぱ、気になるでな
こっそり、聞いてただよ
なら、この機会に全部覚えてね
えっ
冗談やよ