目次
案内人の紹介
えめ
猫派。
サバトラが大好き。
らる
猫派。
三毛猫が大好き。
うか
上品なお姉さん。
その正体は、ウカノミタマ。
いな
陽気なお姉さん。
その正体は、お稲荷さん。
村人
しっかり者の村人さん。
名前は、スクナ。
村人
どこか抜けてる村人さん。
名前は、スサノ。
荒熊神社の紹介
荒熊神社とは
今回は、南知多町山海の荒熊神社に参拝します。
えめ
荒熊神社は小高い山の頂上にある神社。
らる
眺め良さそうだな。
村人
楽しみだよ。
村人
実際ええ眺めやで。兄さん。
いな
おお!
村人
早く登ってみるべ。
村人
その前に荒熊神社について、知っておきましょうか。
うか
そうだな。
村人
村人
荒熊神社地図
荒熊神社の御祭神は、荒熊大神。
えめ
伏見稲荷大社の熊鷹大神のもとで修行を積んだ神様です。
らる
いろんなことで悩み苦しむ人間を助けるために。
うか
伏見のお稲荷さんからやって来たんやと。
いな
京都からだか。
村人
村人
沢井さんという方について来たそうよ。
うか
その辺の話、ちょこっと紹介するな。
いな
大正5年頃のこと。
名古屋の鳴海町平部にて。
へい、らっしゃい!
音吉
沢井音吉さん、八百屋を営んでおりました。
音吉さんには、ある悩みがあります。
なんか、俺の周りで嫌な事ばかり起こるんだよなぁ。
音吉
音吉さんの家族やその周辺で、なぜか不幸なことが次々と起こるのです。
なんでだよ・・・。
音吉
そんなわけで音吉さん、あちらこちらの神社やお寺に参拝しては、
神様、助けてください。
音吉
神仏にお願いごとを続けていました。
しかし。
ダメだ。
音吉
身の回りの不幸、なかなか収まりません。
どうするよ・・・。
音吉
そんなある日のこと。
島田覚正先生が、すごいそうだぞ。
村人
なんでも、神様から偉大な力を授けられているそうだぜ。
村人
!
音吉
それを聞いた音吉さん、
これが最後の最後だぜ。
音吉
島田先生を訪ねることにしました。
音吉さん、大変だべ。
村人
やな。
いな
だけど、その・・島田先生?
村人
そう、覚正先生。
うか
その人が助けてくれるんだよな?
村人
まあ、あせらず話の続きを見てみよか。
いな
さて、島田先生。
ある神社の長男として生まれました。
10歳の頃、突然行方不明。
どこに行ってしまったんだ。
ところが、8年後。
ただいま。
島田
みんなの前に姿を現しました。
今までどうしていたの?
天竜川の上流におった。
島田
なんと、大蛇や山椒魚たちと
寝起きしていたんだ。
島田
・・・。
ご飯は、お猿さんが木の実を取ってきてくれたよ。
島田
・・・。
さて神社に帰ってきた島田先生、
よし、鞍馬の山で修行だ。
島田
え!
7〜8年、山に籠もったり。
今度は、御嶽山で修行だ。
島田
また?
山の神様と法力のかけくらべ。
厳しい修業を続けます。
そんなこんなで、島田先生ね。
うか
神様から強い力を授けられたそうやで〜。
いな
へえ。
村人
村人
そんな島田先生の話を聞いた音吉さん。
よし。
音吉
先生のもとで修行しよう!
音吉
そうすることにしました。
先生の弟子に!
音吉
・・・。
島田
修行は、お前が考えているほど楽じゃないぞ?
島田
はい。
音吉
家族や仕事を、捨てなければならない時もあるのだぞ?
島田
覚悟はできております。
音吉
なので、ぜひ先生のもとで修行を!
音吉
・・・。
島田
・・・。
音吉
よし。
島田
!
音吉
では、頑張んなさい。
島田
やたっ!
音吉
そんな感じで始まった音吉さんの修行。
めっちゃ、しんどいわー。
音吉
ただの修行ではなく、荒修行でした。
大丈夫か? 俺・・・。
音吉
ときどき不安になることもありましたが、
いや、なんとしても自分の周りから不幸を取り除くぞ!
音吉
滝に打たれて修業を続けます。
今度は伏見稲荷で修行だ。
島田
うっす!
音吉
伏見稲荷大社でも荒修行。
音吉さん、一心不乱に取り組みます。
ふぅ〜。
音吉
さて、修業を終えて家に戻った音吉さん。
伏見での修行も、超きつかったな。
音吉
よし、次の修行も気合を入れて・・。
音吉
おい、音吉。
荒熊大神
うわっ!
音吉
・・・。
荒熊大神
・・・。
音吉
・・・。
荒熊大神
・・・ふっ
荒熊大神
わーっはは。
荒熊大神
?
音吉
そんなに驚くな。
荒熊大神
・・・。
音吉
・・どちら様?
音吉
わしは、伏見の奥の院におった者だ。
荒熊大神
え・・ってことは神様?
音吉
うむ。
荒熊大神
どうして神様が、ここに?
音吉
お前について来た。
荒熊大神
へ? 俺に?
音吉
そうだ。
荒熊大神
ずっと見ておったのだがな。
荒熊大神
お前は、なかなか見所がある。
荒熊大神
?
音吉
わしは、まだ世に知られておらん。
荒熊大神
はあ。
音吉
そこでだ音吉。
荒熊大神
お前がわしを世に送り出してくれ。
荒熊大神
はあ?!
音吉
お前ならやれる。
荒熊大神
頼んだぞ。
荒熊大神
え・・ちょっと待って神様。
音吉
でな、音吉さん。
いな
なんか知らんけど・・・。
音吉
力ある神様だったな。
音吉
ということで、自宅に荒熊大神を祀ることにしたのよ。
うか
すげえな、音吉さん。
村人
だな。
村人
荒熊大神をお祀りして修業を続ける音吉さん。
えめ
周辺から不幸な出来事が無くなっていったのだとか。
らる
ちなみに、音吉さんの自宅に祀られた荒熊大神な。
いな
それからも場所を変えつつ、大切にお祀りされ続けて。
うか
今の場所に鎮座されることになったんやでー。
いな
へえ。
村人
村人
なあ、姉さん。
村人
なんや?
いな
荒熊大神、伏見稲荷大社からやって来たんだよな。
村人
そうやよ。
いな
なら、お稲荷さんだか?
荒熊大神。
村人
違うでー。
いな
違うだか?
村人
荒熊大神はね、サルタヒコ様の長男よ。
うか
サルタヒコ神様の甥だとも言われとるな。
いな
どっちだべ?
村人
お兄さん方が、信じたい方を信じればいいわ。
うか
大切なのは荒熊大神がいらっしゃるって事やしな。
いな
それでいいだか?
村人
いいんでねえか?
村人
おら達には、どっちが正しいかなんて分からんし。
村人
それもそうだな。
村人
ちなみに神社の方の話では、荒熊大神はサルタヒコの長男だそうです。
えめ
荒熊神社はな、兄さん。
いな
悩み苦しんだ人が最後に、たどり着く神社として知られているのよ。
うか
え、どういうことだべ?
村人
村人
それだけ頼れる神様が、いらっしゃるってことやよ。
いな
そんな荒熊神社に。
えめ
らる
さっそく参拝しましょうか。
うか
そうするべ!
村人
村人
荒熊神社参拝
鳥居をくぐりましょう
よし、階段上がるべか。
村人
どっちが先に、てっぺん行けるか勝負するだか?
村人
何言ってるだよ。
村人
冗談だって。
村人
そんなことより、おめえ。
村人
鳥居をくぐるときには、一礼するだよ?
村人
おう、わかってるだよ。
村人
鳥居から先は、神様のテリトリーだからな。
村人
しっかりとご挨拶するだよ。
村人
・・・。
うか
いな
村人
ん? どうしただ?
村人
おめえ・・・。
村人
なんだべ。
村人
ホントにスサノだか?
村人
は?
あたりめぇでねえだか。
村人
はは・・・兄さんが珍しく、まともなこと言ったでな。
いな
みんな、びっくりよ。
うか
・・・。
村人
鳥居から先は、神様の領域。
えめ
くぐる時、一礼します。
らる
よう、お前たち。
お稲荷さん
よく来たな。
お稲荷さん
あれ、お稲荷さん?
村人
おう、稲荷だぞ。
お稲荷さん
なして、お稲荷さんがいるだ?
村人
荒熊大神のもとで、修行しているからさ。
お稲荷さん
あ、そう言えば荒熊の神様。
村人
伏見稲荷から来たんだったべな。
村人
そうだぞ。
お稲荷さん
それで、お稲荷さんがいるだか。
村人
その通り。
お稲荷さん
お前ら、ここは初めてだな。
お稲荷さん
だよ。
村人
村人
なら、自己紹介だな。
お稲荷さん
分かってるだよ。
村人
おらはスサノ。
村人
愛知県知立市
西町2-7-60番地
えめらるハイツ303号室
に住んでいるだ。
村人
おらは、スクナ。
愛知県半田市
瑞穂町8-1-31番地
えめらるホーム302号室
に住んでるだ。
村人
ほう、初めから住所を詳しく言うやつは珍しいな。
お稲荷さん
別の神社で教わっただよ。
村人
そうだったか。
お稲荷さん
じゃあ、ゆっくり参拝してけ。
お稲荷さん
分かっただ。
村人
村人
初めての神社に参拝するときには自己紹介をします。
えめ
住所も詳しくお伝えすると、礼儀正しい参拝になるのだそうです。
らる
例えば、ある者の願い事を叶えるとき。
お稲荷さん
神格の高い神なら、詳しい住所を聞かなくても。
お稲荷さん
一発でその人を見つけられるんやけどなぁ。
いな
探して探して、ようやっと見つけられる神様もいらっしゃるのよ。
うか
だから、住所は詳しく言うだよな。
村人
そうだぞ。
お稲荷さん
ちなみに、自己紹介。
えめ
心の中で言えばOKだとか。
らる
もちろん、声に出して言ってもいいからな。
お稲荷さん
そうそう。
いな
平癒祈願のときは、病室の番号を言っておくといいでー。
いな
そうすれば、神様も無駄なくサッと行けるわ。
うか
江戸から明治の初め頃。
全国を巡礼していた土浪大僧正。
ふぅ〜。
大僧正
この地へとやって来ました。
ようこそ、はるばると。
庄屋
土地を治める庄屋さん。
しばらく、ゆっくりしていってください。
庄屋
助かります。
大僧正
大僧正を手厚くおもてなし。
この恩に報いねばな。
大僧正
大僧正、この地に住み着くことにしました。
行深般若波羅蜜多時照見五蘊皆空度一切苦厄舎利子〜。
大僧正
村人さんの災難除けに、ご祈祷をしたり。
お、この石いい感じ。
大僧正
海から小石を拾ってきては。
よいせっ。
大僧正
その石に梵字を一字づつ書いていきました。
大僧正が亡くなると。
おら達、とてもお世話になっただよ。
村人
そうだな。
村人
大僧正、この地にお祀りするだか。
村人
そうするべ。
村人
土浪地蔵尊とともに祀られました。
お坊様、おら達を守ってくだせぇ。
村人
村人
村人
村人
村人の皆さんから信仰されます。
やがて、誰からともなく。
おきょうさま。
村人
と呼ばれるように。
しかし、長い年月の間に山が崩れて。
おきょうさま。
土に埋もれてしまいました。
さて、時は流れて平成15年8月。
念願のお社ゲット。
宮司
現在、社務所としても使われている建物を。
荒熊神社で買い取ったわ。
宮司
見た目は普通の民家だけど。
行者
ぽっくり弘法大師の社よ。
宮司
行者
弘法大師がお祀りされます。
さて、宮司。
羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶〜。
宮司
行者
弘法大師の命日に供養をしていると。
ん?
宮司
どうなさいました?
行者
宮司の体に、おきょうさま。
あ、あ〜。
宮司
うまく降りられたかの。
大僧正
え・・えっと。
神様?
行者
わしは、昔この地にやってきた坊主じゃ。
大僧正
お坊様?
行者
そうじゃ。
大僧正
わしの死後、
大僧正
村人さん達が石仏を作って祀ってくれたんじゃがのぉ。
大僧正
・・・。
行者
山が崩れて、埋もれてしまったのじゃ。
大僧正
そうでしたか。
行者
わし、裏山の麓に埋まっとる。
大僧正
掘り出してくれんか?
大僧正
わかりました。
行者
こうして、おきょうさま。
えめ
無事に掘り出されます。
らる
で、ここに祀られてるだな。
村人
そうやでぇ。
いな
なんでも、おきょうさまに水をお供えして。
えめ
その水で薬を飲めば。
らる
病気が良くなるそうよ。
うか
手水で手と口を清めます
おめえ、手水の使い方覚えてるだか?
村人
うろ覚えだよ。
村人
やっぱりか。
村人
なあ、姉さん。
村人
なんや?
いな
手水の作法、必ず守らなきゃならんべか?
村人
はは、
実はそうでもないんよ。
いな
お?
村人
手水の作法は、人間が作ったもの。
うか
神様が「こうしろ!」って決めたわけじゃないからな。
いな
左右の手を清めれば、それでいいのよ。
うか
それで、全身清めたことになるでな。
いな
左の手から清めるとかしなくてもいいだか?
村人
いいのよ。
うか
右手からでも左手からでもOKや。
いな
口は、すすがなくてもいいだか?
村人
いいのよ。
うか
こんな事言うと、神職さんから叱られそうやけどな。
いな
だな。
村人
村人
まあ、それはそれとして。
いな
神様に、礼儀正しくしたいって気持ちがあるなら。
うか
手水の作法、覚えておいて損はないで。
いな
そうだな。
村人
村人
ということで。
えめ
手水の使い方の確認です。
らる
① まず右手で柄杓を持って、
② 手水舎から水をくみます。
らる
③ そして、その水を左手にかけて清めたら、
えめ
④ 左手に柄杓を持ちかえて、
⑤ 右手に水をかけて清めます。
らる
⑥ もう一度、右手に柄杓を持ちかえて、
⑦ 左の手のひらに水をためて、その水を口に含みます。
えめ
⑧ 口に含んだ水は
「手水舎の外側」
に静かに吐き出しましょう。
らる
そのまま「ゴックン」じゃないよ?
荒熊大神
⑨ それから、左手に水をかけて清めます。
えめ
⑩ 最後に柄杓を傾けて。
らる
残った水を柄杓の持ち手にかけて洗ってね。
おきょうさま
柄杓は元の場所へ。
宮司
レッツ チャレンジ。
ウカノミタマ
荒熊大神
おきょうさま
宮司
参拝しましょう
参拝するだよ。
村人
神様にご挨拶するべ。
村人
兄さん方、後ろ向いてみ。
いな
いい眺めよ。
うか
ほ〜。
村人
海が見下ろせるべな。
村人
伊勢湾よ。
うか
海の向こうに、伊勢の山々が見えるやろ。
いな
見えるだな。
村人
村人
あの山こえた所に、伊勢神宮があるでー。
いな
伊勢神宮だか。
村人
いつか行ってみたいだな。
村人
お賽銭入れるべ。
村人
おめえ小銭、持ってるだか?
村人
用意してるだよ。
村人
なあ兄さん方、知っとるか?
いな
何をだ?
村人
村人
お賽銭な、古くは神前にまく「散米」とか。
いな
洗った米を紙に包んでそなえる「おひねり」だったのよ。
うか
お米?
村人
そうやで。
いな
この散米、貨幣が流通してくると「散銭」となり。
えめ
いつしか「賽銭」になっていったのだとか。
らる
お賽銭の「賽」にはな。
いな
「神様へのお礼」の意味があるんやで。
いな
神様へのお礼だか。
村人
じゃあ賽銭って、お礼のお金という事になるべな。
村人
そうよ。
うか
願いがかなったり。
うか
日々の平穏を感謝する時に捧げる金銭ね。
うか
じゃあ、お賽銭箱にお金入れる時は。
村人
感謝の気持を込めて入れなきゃなんねえべな。
村人
そうやで〜。
いな
よし、ガラガラ鳴らすべ。
村人
ん?
村人
どうしただ?
村人
靴を脱いでお上がり下さい。
村人
拝殿に上がってもいいみたいだな。
村人
よっしゃ、さっそく上がらせてもらうべ。
村人
そうするだか。
村人
待ちな、お前たち。
お稲荷さん
おっと、お稲荷さん。
村人
何だべ?
村人
履物の向きは変えんでいいからな。
お稲荷さん
は?
村人
村人
履物の先は、拝殿に向いたままにしておきなさい。
お稲荷さん
なしてだ?
村人
神様にお尻を向けないようにするためだ。
お稲荷さん
普通は、靴を脱いだら外向きにクルッと回して揃えます。
えめ
その際、背中は屋内を向くはず。
らる
やけど、神社でそれやると。
いな
神様に、お尻を向けることになるわね。
うか
だな。
村人
村人
神聖なる神に。
お稲荷さん
尻や背中を向けてはならん!
お稲荷さん
ということで。
いな
履物の先は、そのままでええだか。
村人
そういう事だ。
お稲荷さん
お稲荷さん
よし、神様にご挨拶だ。
村人
おめえ、拝礼の仕方覚えてるだか。
村人
もちろんだ!
村人
・・と言いたいだども。
村人
やっぱり、うろ覚えだか。
村人
だよ。
村人
ほな、拝礼の手順確認な。
いな
① まずは背筋をピンと伸ばして、
うか
② 90度に腰を折って頭を下げます。
らる
③ 背筋を伸ばしてから、
もう一度頭を下げてね。
大僧正
ここまでが、「2拝」な。
いな
④ それから、両手を胸の高さに持ってきて、
宮司
⑤「パン、パン」と2回打ち鳴らしてね。
(2拍手)
行者
⑥ 両手を合わせたまま、いろいろお話してな。
荒熊大神
願掛けも、この時にね。
島田
⑦ お話が終わったら、
腰を折って頭を下げます。
(1拝)
らる
以上が拝礼の手順やよ。
いな
どうだ?
村人
思い出しただよ。
村人
よかっただな。
村人
だどもなぁ。
村人
また、忘れそうだか?
村人
次の参拝までにはな。
村人
そんな時は、伊勢神宮さんのサイトを見てね。
うか
忘れたら、そのつど確認するといいでな。
いな
ところで、兄さん方。
いな
祝詞を知っているかしら。
うか
のりと?
村人
知らないだよ。
村人
祝詞は、神様に奏上する言葉よ。
うか
神職さんが祈祷する時、唱えるの見たことあるやろ。
いな
ああ、あれだか。
村人
村人
祝詞はな、兄さん方。
いな
声に出して奏上するもの。
うか
声に出すべか。
村人
神様の前で、それっぽく唱えるとな。
いな
祝詞の持つ音の力で、その周りが太古の日本の「色」になるのよ。
うか
は?
村人
神と人が今よりも、ずっと近かった時代の雰囲気・・・
うか
まあ、神様との距離感が近づくということやよ。
いな
へえ。
村人
村人
なあ、姉さん。
村人
何かしら。
うか
願い事するときには、心の中でも大丈夫なんだよな。
村人
そうよ。
うか
声に出さんでも、それで神様に届くでな。
いな
なら祝詞も心で唱えてもいいんでないべ?
村人
ダメなんやな、それが。
いな
祝詞は声に出して唱えるからこそ、効果があるのよ。
うか
隣の人に聞こえない程度の小さい声でもいいでな。
いな
声に出して唱えてみてね。
うか
祝詞は、それっぽく唱えるのがコツだとか。
えめ
で、祝詞はいつ唱えるだ?
村人
二礼二拍手の後よ。
うか
2回、手を鳴らした後で唱えるだか。
村人
そうやで。
いな
おい。
村人
うん。
村人
祝詞を唱えたら願い事、叶えてもらえやすそうだな。
村人
だな。
村人
あー、兄さん方。
いな
なんだべ?
村人
村人
残念だけど、祝詞を唱えたからってな。
いな
神様から特別扱いされるわけじゃないわよ。
うか
あれ?
村人
村人
まあ、確かに普通の参拝よりは礼儀正しくなるけど。
うか
祝詞を唱えるのは、より丁寧なご挨拶をしたいって気持ちの表現やからな。
いな
祝詞を唱えると願掛けが叶いやすくなるというのは。
うか
ないだか。
村人
村人
残念やったな。
いな
実はな、兄さん方。
いな
一般的な「二礼二拍手一礼」の他にも作法があるの。
うか
へ?
村人
村人
聞きたいか?
いな
もちろんだべ。
村人
村人
それは「2拍手、祈念、2拍手、1礼」よ。
うか
祝詞と合わせると。
えめ
「2拍手、祝詞、祈念、2拍手、1礼」となります。
らる
詳しく教えてほしいだ。
村人
村人
ほな、さっそく確認な。
いな
① 静かに滑らせるようにしてお賽銭を入れます。
えめ
感謝の気持を込めてね。
うか
② 鈴を鳴らします。
らる
鳴らしても鳴らさなくてもいいでー。
いな
③ 神様がいらっしゃるあたりをじっと見て。
えめ
参拝できた感謝で自分をいっぱいにしてな。
お稲荷さん
④ 2拍手。
らる
今から願い事をします、話します、という挨拶になるぞ。
お稲荷さん
⑤ 祝詞を唱えます。
えめ
目をつぶって、頭を少し下げた格好でね。
うか
⑥ お願い事や、お話をします。
らる
なるたけ詳しく、たくさん話すのがコツやでー。
いな
⑦ 2拍手。
えめ
以上です、ありがとうございました。という合図だ。
お稲荷さん
⑧ 深く1礼。
らる
これにて、完了な。
お稲荷さん
以上が、もう一つの拝礼の手順やよ。
いな
よし、今の作法で願掛けしてみるだよ。
村人
やってみな。
村人
おう。
村人
まずは、お賽銭を静かに入れてと。
村人
2回、パンパン。
村人
祝詞は今回、パスさせてもらうべ。
村人
神様、初めて参拝させてもらうだ。
村人
よく来たな。
荒熊大神
さっき、荒熊神社のホームページ見ただよ。
村人
そうか。
荒熊大神
そしたら、トップに「縁結びの神」ってあったでな。
村人
うむ。
荒熊大神
縁結び、お願いするだよ。
村人
言ってみるがよい。
荒熊大神
おら、彼女がほしいだ。
村人
そうか。
荒熊大神
・・・。
村人
・・・。
荒熊大神
・・・。
村人
・・それで?
荒熊大神
よしっ神様、頼んだだよ。
村人
おい、ちょっと待て。
荒熊大神
これでは、省略し過ぎです。
えめ
神様が困ってしまいます。
らる
おめえ、相変わらずだな。
村人
・・・。
村人
もっと詳しく、お前のことを語ってもらわんと。
お稲荷さん
お前にピッタリの相手を探せないぞ。
お稲荷さん
縁結びの願掛けにはな。
いな
詳しい自己紹介が必須なの。
うか
さっき、自己紹介しただよ?
村人
兄さんの名前と、住所な。
いな
それだけでは、足りないわ。
うか
お前がどんな仕事をしているのか。
お稲荷さん
どのような相手と出会いたいのか。
お稲荷さん
相手に望むのは、何なのか。
荒熊大神
それだけじゃないでー。
いな
自分の長所や短所も言っておくといいわ。
うか
ちょっとした事で、すぐに怒ってしまう性格なら。
えめ
気の長い、のんびりした相手を探せるぞ。
荒熊大神
部屋が片付いていないと、我慢できない性格なら。
らる
きれい好きな相手と、引き合わせる。
荒熊大神
もし気が短いことや、きれい好きなことを黙ってるとな。
いな
せっかく出会った相手も、気が短かったり。
うか
部屋が散らかってても、へっちゃらな相手と結ばれたりするんやよ。
いな
それは困るだな。
村人
きっと、喧嘩になるだ。
村人
最高に相性のいい相手を見つけてもらうためにはな。
お稲荷さん
詳しく語るのは、縁結びにおいて大切だぞ。
お稲荷さん
詳しく語るだか。
村人
これだけじゃないでー。
いな
例えば、結婚してもお金は別々に管理したいとか。
うか
親戚づきあいを、結婚後も大事にしたいとかな。
いな
過去にどんな人と付き合ってきたのか。
お稲荷さん
何が原因で別れたのか。
お稲荷さん
自分にまつわることをできるだけ、多く語ることだ。
荒熊大神
けっこう大変だな。
村人
だよ。
村人
まだあるわよ。
うか
今度は、縁結びをお願いする理由やな。
いな
理由?
村人
なぜ、パートナーがほしいのか。
えめ
その理由も伝えます。
らる
なぜ、彼女がほしいか・・
村人
一人が寂しいから、でいいだか?
村人
まあ、それでもいいのだが。
荒熊大神
人生のお願いとして、真剣に願掛けするならな。
お稲荷さん
わしら、喜んで力を貸すぞ。
お稲荷さん
人生のお願い?
村人
自分にピッタリのパートナーと出会えたら。
うか
今までより、ずっと楽しくなるな。兄さん。
いな
だな。
村人
村人
パートナーと一緒に笑ったり泣いたり。
うか
つらい時、支えられたり。
いな
相手が落ち込んだ時には、励まして。
うか
楽しさ2倍、悲しみ半分。
いな
そんな経験をしてみたい。
お稲荷さん
だからパートナーがほしい。
お稲荷さん
ああ、それが人生のお願いってやつだか。
村人
そうだ。
荒熊大神
ちなみに同じ願掛け、いろんな神社でしても構わんでー。
いな
え?
村人
村人
例えば、お兄さんの彼女がほしいって願掛けね。
うか
他の神社でお願いしても、いいっていうことや。
いな
それだと、荒熊の神様に失礼にならないだか?
村人
はは、構わないぞ。
荒熊大神
それどころか、あちこちで同じ願掛けをすると。
お稲荷さん
真剣さが伝わるからな。
お稲荷さん
そこまで必死なら、わしが叶えてやろう。
荒熊大神
ってなるだか。
村人
そうだ。
荒熊大神
ところで、お前たち。
荒熊大神
何だべ?
村人
村人
運命の赤い糸の話は知っているか。
荒熊大神
ああ、聞いたことあるべ。
村人
運命の相手とは、赤い糸で結ばれているって話だな。
村人
ロマンチックな話だろ?
荒熊大神
ロマンチックだよ。
村人
だども、ただのお話だべ。
村人
本当に結ばれているわけじゃないだよな。
村人
だよな。
村人
ところがどっこい。
お稲荷さん
そうじゃない。
お稲荷さん
へ?
村人
村人
兄さん、赤い糸の伝説は本当の事やでー。
いな
運命の相手とは、赤い糸で結ばれているのよ。
うか
えっ。
村人
村人
驚いたろ。
いな
驚いただ。
村人
村人
信じられないことに。
えめ
運命の赤い糸、本当にあるのだとか。
らる
その赤い糸には、コンディションがあってな。
お稲荷さん
その状態は人によって違う。
お稲荷さん
相手と計画通り出会えたら、問題ないんやけどな。
いな
出会いが遅れると、傷んでしまうのよ。
うか
この赤い糸、相手を自分に引っ張るためのものだからな。
荒熊大神
傷んでいると、力を入れて引っ張れないのだ。
荒熊大神
それは困るだよ。
村人
村人
だからな、兄さん。
いな
相手と出会うのが遅いな〜と思うなら。
うか
神仏に糸のメンテナンスを、お願いしてみるといい。
荒熊大神
メンテナンスだか。
村人
村人
そしたら後は赤い糸、引っ張るだけや。
いな
引き寄せれば、相手と出会えるわ。
うか
ちょっと待つだよ、姉さん。
村人
ん?
いな
見えない赤い糸どうやって、引っ張るだよ。
村人
ああ、そうやったな。
いな
相手を「引く」という意識を持つのよ。
うか
引く?
村人
村人
全身で引き寄せる感じ。
えめ
自分が磁石になって引き寄せる感じ。
らる
そんな意識を持つんやで〜。
いな
よく分からんだよ。
村人
だな。
村人
まあ、とりあえず覚えてて。
うか
自分で赤い糸を引っ張る意識を持つ。
いな
相手をグイグイ引き寄せる意識を持つ。
うか
それが、重要なポイントやからな。
いな
「吉」だよ。
村人
えーと、「安心してことにあたりなさい」だか。
村人
よし。
村人
お前は、どうだっただ?
村人
・・・。
村人
お、おい。
どうしただよ。
村人
恋愛の項目・・・。
村人
は?
村人
「恋愛叶わず」だと。
村人
え、ちょっと見せてみろ。
村人
・・お、おう。
村人
おら、彼女できないだか?
村人
・・・。
村人
こんな運勢、いらんな。
いな
いらないだよ。
村人
だったら、神様に引き取ってもらうといいでー。
いな
え?
村人
おみくじの内容が、良くなかったとき。
えめ
その運勢、神様に引き取ってもらえるそうです。
らる
そんな事、できるだか。
村人
できるわよ。
うか
どうやって、引き取ってもらうだ?
村人
神様に引き取ってくださいって、お願いすればいいわ。
うか
お願いするだか。
村人
おみくじは境内に結んでおけばいいでな。
いな
わかっただ。
村人
んー。
村人
どうしただよ。
村人
おらの運勢って、どう変わっただ?
村人
いや・・そんな事、聞かれてもな。
村人
気になるだよ。
村人
・・・。
村人
それなら、もう一回引いてみるといい。
お稲荷さん
え?
村人
村人
もう一度、おみくじを引いても構わんぞ。
お稲荷さん
いいだか。
村人
運勢が、どう変わったか知りたいならな、兄さん。
いな
確認のために、おみくじを引いてもいいのよ。
うか
よっし、もう一回引くだ。
村人
・・・。
村人
どうだっただ?
村人
「良き人現れる」だと。
村人
良かっただな。
村人
おう。
村人
悪い内容のおみくじを引いたら、厄落としのチャンス。
えめ
低迷した運気を、少し神様に引き取ってもらいましょう。
らる
その分、運気がアップするからな。
荒熊大神
摂社も参拝
ここに祀られているのは、2柱の龍神様。
うか
白岩龍神と金剱龍大神やよ。
いな
1つの石に祀られてるべか。
村人
なんだか、窮屈そうだな。
村人
だな。
村人
まあ、そんな龍神様にまつわる話を見てみよか。
いな
鳳来寺山の麓にて。
宮司が修行をしていたときのこと。
今夜は、白岩龍神を参拝ね。
宮司
ということで。
白岩龍神が祀られている社へ。
鳳来寺山で修行をしております清水と申します。
宮司
参拝させていただき、ありがとうございます。
宮司
私は行者として・・・。
宮司
てな感じに、神様にご挨拶をしていると。
そこにある石を、持っていきなさい。
龍神
は?
宮司
宮司の耳に神様の声。
ほれ、そこの石だ。
龍神
拾って、持って帰るとよい。
龍神
いや、神様。
宮司
真っ暗で何も見えないのですが・・・。
宮司
夜なので、あたりは漆黒の闇。
仕方ないの。
龍神
よいせっ。
龍神
わっ。
宮司
なんと、石がひょいと飛びついてきました。
その石を白岩龍神として祀りなさい。
龍神
白岩龍神としてですか。
宮司
そうだ。
龍神
目の悪い人々のためにな。
龍神
ということで、白岩龍神。
大切にお祀りしたわ。
宮司
さて、ある日のこと。
宮司が白岩龍神の前で修行をしていると。
よぉ。
島田
島田先生が、訪ねてきました。
修行は頑張っておるか。
島田
はい。
宮司
そうか、そうか。
島田
ところで。
島田
白岩龍神に目をやった島田先生。
そこに蛇がおる。
島田
へ?
宮司
大きな蛇が、とぐろを巻いておる。
島田
宮司には、蛇が見えません。
そこのお方。
島田
どこからいらしたのですか?
島田
我は、諏訪神社から参った。
蛇神
諏訪神社から・・・。
島田
荒熊大神の眷属として、皆を救いたい。
蛇神
ここに祀ってくれないか。
蛇神
喜んで。
島田
諏訪神社からやって来た蛇の神様。
金剱龍大神として、お祀りししたわ。
宮司
白岩龍神の側に祀られました。
社務所に寄ってみます
参拝の後は、ぽっくり弘法大師の社へ。
えめ
山の麓にあります。
らる
ぽっくり弘法大師?
村人
なして「ぽっくり」だべ?
村人
ああ、それな。
いな
空海さんを厚く信仰した、おばあさんに由来するのよ。
うか
名古屋市にある呉服屋のおばあさん。
南無大師遍照金剛〜
南無大師遍照金剛〜
おばあさん
弘法大師を、厚く信仰しておりました。
お大師様を、もっと身近に感じたい・・。
おばあさん
そんな事を思った、おばあさん。
四国の善通寺から、お大師さまをお迎えしたわ。
おばあさん
善通寺は、香川県にあるお寺。
弘法大師、空海に関わりの深いお寺です。
空海様は、善通寺の地に誕生されたのよ。
おばあさん
大師を大切に、お祀りしたおばあさん。
大きなご利益を頂いたわ。
おばあさん
空海さんへの信仰心が、大きくなります。
さて、そんなおばあさんでしたが。
ああ、もうすぐ私にもお迎えが来るわね。
おばあさん
寿命が近いことを悟ります。
お大師様をどうしよう。
おばあさん
・・・。
おばあさん
・・。
おばあさん
そうだ!
おばあさん
荒熊神社さんに、後のことをお願いしよう。
おばあさん
弘法大師を腕に抱いたおばあさん。
お大師さまをお願いします。
おばあさん
おまかせを。
島田
音吉
弘法大師のお守りを、お願いしました。
これで安心ね。
おばあさん
呉服屋のおばあさん、ぽっくりと。
安らかな往生を遂げられたのだとか。
それで「ぽっくり弘法大師」だか。
村人
そうやよ。
いな
ぽっくり弘法大師は、寿命の仏様。
うか
天寿を全うできるよう、導いてくれるそうやで。
いな
さらに荒熊神社を知りたい方は、次の本をお読み下さい。
えめ
どのようにして、荒熊神社が生まれたのかが分かります。
らる
女行者一代記。
村人
荒熊神社の宮司さんが書いたべか。
村人
そうやでー。
いな
だけど残念なことに。
うか
この本、アマゾンでも楽天でも買えへんのや。
いな
おそらく、本屋さんでも買えません。
えめ
なしてだ?
村人
どうも絶版したらしいんよ。
いな
だけど、ぽっくり弘法大師の社では買えるわよ。
うか
だから欲しい人は、弘法大師の社でゲットしてな。
いな
ちなみに、ぽっくり弘法大師の社で買うと御朱印付き。
えめ
価格は1000円です。
らる
記念に買っていくだよ。
村人
なら、おらも買うだ。
村人
のんびりしましょう
はは、おら階段を昇り降りしたで、腹減っただよ。
村人
おらもだよ。
村人
なら、帰りに飯屋で食っていくべ?
村人
だな・・。
村人
・・・。
村人
お、おい。
村人
zzz...
村人
おい、どうしただ。
村人
そのまま、寝かしておいてやりぃよ。
いな
姉さん、こいつどうしただ。
村人
急に、眠り始めただよ。
村人
心配ないわ。
うか
それどころかラッキーやで、境内で眠くなったら。
いな
ラッキー?
村人
そう、ラッキー。
いな
なして、眠くなるとラッキーだべ?
村人
寝ている間に、神様が何か治療してくれるからよ。
うか
病気、治してくれるだか。
村人
それだけやないでー。
いな
その人間に、必要なパワーを充電するとか。
お稲荷さん
憑いている良くないものを、祓うこともあるぞ。
お稲荷さん
ありがたいだな。
村人
だから、境内で急に眠くなったら。
龍神
ほんの数秒でもいいから、寝るといい。
蛇神
その間に、神がメンテナンスをするからな。
荒熊大神
わかっただよ。
村人
んがっ
村人
あれ、おらどうしただ?
村人
寝てただか?
村人
おめえの体、神様が癒やしてくれたんだと。
村人
へ・・
村人
兄さん、体の調子はどうや?
いな
おっ・・
なんか、体が軽くなったべ。
村人
良かっただな。
村人
お、おう。
村人
神様、助かっただよ。
村人
礼には及ばん。
荒熊大神
このように、神社やお寺で眠くなったら。
えめ
5分でも1分でも、寝たほうがいいのだそうです。
らる
人として生きていると、どうしても。
お稲荷さん
仕事や将来の不安なんかで、心が疲れることがあるな。
お稲荷さん
あるだよ。
村人
村人
そんな時にも、神社仏閣に行くといいぞ。
荒熊大神
そうすると、神様仏様にパワーを充電してもらえるでな。
いな
生きる気力が湧いてくるわ。
うか
生きる気力だか。
村人
村人
神社仏閣はな、兄さん。
いな
パワーを持つ空間になっているの。
うか
パワーを持つ空間?
村人
神様がいらっしゃるからな。
いな
そのパワーが境内に満ち溢れているのよ。
うか
だから境内を歩くだけでも、少し力をもらえるんやで。
いな
歩くだけでいいだか。
村人
お手軽で、いいやろ。
いな
だな。
村人
村人
しっかりとパワーがほしいなら、神仏に願うといい。
お稲荷さん
その場合、事細かに状況を説明する必要があるぞ。
お稲荷さん
どんな状況でつらいのか。
龍神
何に苦しんでいるのか。
蛇神
詳しく話すほど、細かく調整できるからな。
荒熊大神
思いっきり愚痴って、ストレスを発散してもいいぞ。
荒熊大神
えっ、いいだか?
村人
村人
いつでも、ウェルカムだ。
荒熊大神
エネルギーが不足してるとな、兄さん。
いな
普段だったら、気にもとめない悪意にも負けてしまうの。
うか
だから「気分が暗いなぁ」なんて時には。
お稲荷さん
神仏に助けを求めるといい。
お稲荷さん
わかっただ。
村人
村人
参拝してて、トイレが近くなった時も、ラッキーやでな。
いな
へ?
村人
それは、毒出しだから。
うか
毒出し?
村人
体内に悪い化学物質があって、それが近い将来、悪影響をおよぼす。
えめ
そんなとき、神仏はすぐに毒素を排出するようにしてくれるのだとか。
らる
めっちゃ、トイレが近くなるでな。
いな
我慢しないで、悪いものを出すといいわ。
うか
なあ、神様。
村人
なんだ?
荒熊大神
さっきの願掛けだども・・。
村人
彼女がほしい、ってやつか。
荒熊大神
本当に彼女できるだか?
村人
それは、お前次第だ。
荒熊大神
おら次第?
村人
お前が本当に、相手と出会って幸せになりたいのならな。
荒熊大神
その希望を、夢物語にしないことだ。
荒熊大神
どういうことだべ?
村人
お前が、こんな女性と出会いたい、と考えている時に。
お稲荷さん
非現実的なイメージで想像してはならんということさ。
お稲荷さん
は?
村人
兄さんの大好きな、アニメや映画の登場人物なんかをな。
いな
彼女として、イメージしないということよ。
うか
んー。
村人
例えば、新垣結衣ちゃんをイメージするなって事だか?
村人
そうだ。
龍神
自然あふれる静かな場所に、北欧風の白いお家を建てて。
いな
広い庭で、気持ちのいい風に吹かれながら、新垣結衣さんと午後の紅茶を楽しむ。
うか
そんな、ありえない世界を想像するなということさ。
蛇神
・・・。
村人
するなって言われたら、余計にしてしまいそうだよ。
村人
だな。
村人
そういう時は、腹をくくるといい。
荒熊大神
腹をくくる?
村人
村人
お一人様でもいいや、と腹をくくる。
荒熊大神
え!?
村人
そうすれば、趣味を大切にしようとか。
うか
勉強して、フリーランスのライターになろう!とか。
いな
そんな事を考えて、夢物語を見ることはなくなるな。
荒熊大神
うーん。
確かに、そうだべ。
村人
そうやって「一人で生きていく」と、腹をくくるとな。
いな
逆に効果があって、パートナーと出会えるのよ。
うか
へー。
村人
村人
もし縁結び以外にも、何か願い事ができたら、いつでも来るといい。
荒熊大神
お前たちが真剣に願うのなら、喜んで力を貸すぞ。
荒熊大神
その時には、よろしくお願いするだ。
村人
村人
荒熊大神は、苦しみ悩んでいる者を救うために、この地に鎮座された神様。
えめ
愛知県知多半島山海へいらしたら、ぜひ荒熊神社へ。
らる
クイズとおみくじ
ここでちょこっとクイズに挑戦です。
えめ
3問答えて、おみくじを引いてみましょう!
らる
クイズに挑戦!
What is A ?
- answer1
- answer2
- answer3
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得点
おみくじ
再挑戦?
- はい
- いいえ
お疲れ様でした
次は「神社あれこれ」です
次は「神社あれこれ」です
荒熊神社あれこれ
荒熊神社に関するお話
参考資料
このページの作成に、次の資料を参考にさせていただきました。
えめ
ありがとうございます。
らる
荒熊神社
荒熊神社
荒熊神社とは
女行者一代記 神に仕えて五十年 (清水清元)
神社での自己紹介
桜井識子オフィシャルブログ〜さくら識日記〜(神社参拝の仕方 ~具体例~)
桜井識子オフィシャルブログ〜さくら識日記〜(神社での自己紹介(住所について))
おきょうさま
女行者一代記 神に仕えて五十年 第二部 おきょうさま (清水清元)
手水の使い方
桜井識子オフィシャルブログ〜さくら識日記〜(手水のお話 補足)
伊勢神宮(参拝の作法とマナー)
神社のいろは1 (神社本庁)
お賽銭と鈴
神社本庁(お賽銭について)
神社本庁(参拝の際に鳴らす鈴について)
桜井識子オフィシャルブログ〜さくら識日記〜(神社参拝の仕方 ~具体例~)
神社のいろは1 (神社本庁)
履物の向き
足高神社(履物の向きについて)
参拝の手順1
伊勢神宮(参拝の作法とマナー)
神社のいろは1 (神社本庁)
参拝の手順2
桜井識子オフィシャルブログ〜さくら識日記〜(神社での柏手)
神社仏閣パワースポットで神様とコンタクトしてきました(第12章 神様から聞いた柏手の打ち方) (桜井識子)
神様、福運を招くコツはありますか?(第1章 神様に奉納する言葉・祝詞) (桜井識子)
縁結びの願掛けについて
神様が教えてくれた縁結びの話(第1章 縁結びのしくみ 神様に良縁を結んでもらう) (桜井識子)
神様が教えてくれた縁結びの話(第1章 縁結びのしくみ 神様に強くアピールできる願掛けの方法) (桜井識子)
赤い糸
神様が教えてくれた縁結びの話(第1章 縁結びのしくみ '赤い糸で結ばれている'は本当だった) (桜井識子)
白岩龍神と金剱龍大神
行者一代記 神に仕えて五十年 第二部 おきょうさま (清水清元)
神社で眠くなったとき
京都でひっそりスピリチュアル(第7章 石清水八幡宮) (桜井識子)
神社で元気をチャージ
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毒出しについて
桜井識子オフィシャルブログ〜さくら識日記〜(毒出し)